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南蛮焼締のうつわ

タイ王国ランパーン県にて自身で築いた薪窯で焼成したうつわです。

蛇窯、龍窯とも呼ばれる単室の窯で、内部に仕切りがある連房式の登り窯に比べ熱効率が悪く、均一に温度を上げるのは難しい窯ですが、その分焼締の器には変化に富んだ表情が生まれます。

南蛮焼とはもともと16世紀より中国南部やシャム(現在のタイ)・安南・ルソン(フィリピン)などの東南アジア、インドより渡来した焼き物を指す呼び名で、多くが無釉の焼締陶器です。

茶道が侘び寂びの美意識を完成させてゆくなかでその素朴な土味が好まれました。